オルニチンとは

オルニチン(L-Ornithine)もアミノ酸の一種で、特に肝機能サポートや疲労回復に関わる成分として注目されています。非必須アミノ酸に分類され、体内で合成されるほか、食品からも摂取可能です。


基本情報

項目 内容
化学名 L-2,5-ジアミノペンタン酸
分類 非必須アミノ酸
主な存在食品 魚介類、肉類、発酵食品(味噌、チーズなど)、スイカ
体内合成 尿素回路の中間体として肝臓で生成

主な作用と効果

  1. 尿素回路の補助
    • アンモニアを尿素に変換して体外に排出する「尿素回路」に関与。
    • 過剰なアンモニアによる疲労感や肝機能低下の防止に寄与。
  2. 疲労回復
    • アンモニア除去効果により、運動後や仕事疲れの回復をサポート。
    • 一部研究では睡眠の質改善や成長ホルモン分泌の促進にも関与。
  3. 肝機能サポート
    • 肝臓でのアンモニア代謝を促進することで、肝障害や二日酔い防止に効果が期待される。
  4. 免疫・成長ホルモンへの関与(補助的)
    • 睡眠中の成長ホルモン分泌を助けるとされ、間接的に筋肉合成や健康維持に寄与。

シトルリン・アルギニンとの関係

  • 尿素回路の中で、オルニチン → シトルリン → アルギニン と変換され、最終的に一酸化窒素(NO)生成やアンモニア除去に関与。
  • 特に オルニチンは肝臓でのアンモニア処理に特化 しており、血流改善より疲労回復寄りの作用。

摂取目安(サプリメント)

  • 疲労回復・肝機能サポート: 500〜2,000 mg/日
  • 運動後の回復目的: 1,000〜3,000 mg/日
    (※食品由来でも少量ずつ摂取可能)

注意点

  • 高用量でも重篤な副作用は少ないですが、腎機能が低下している場合は注意。
  • 他のアミノ酸(シトルリン、アルギニン)との併用で、尿素回路の効率が高まりやすい。

要点まとめ

  • L-シトルリン → 血流改善、持久力向上
  • L-アルギニン → NO産生の即効性
  • L-オルニチン → 肝機能・疲労回復中心