薬価基準未収載とは

薬価基準未収載(やっかききじゅんみしゅうさい)とは、特定の医薬品が日本の薬価基準に含まれていないことを指します。薬価基準は、医療制度において薬物の価格設定と補助金の支給に関する基準を規定したもので、多くの国で医療保険制度において使用されています。

薬価基準未収載の医薬品は、通常、以下のいくつかの理由によって含まれていないことがあります:

1) 新薬または希少疾患の治療薬: 新しい医薬品が市場に導入されたばかりで、まだ薬価が設定されていない場合や、特定の希少疾患の治療に使用される医薬品が薬価基準に含まれていないことがあります。

2) 効果が証明されていない医薬品: 医療効果が不確かであるか、臨床試験が不足している場合、薬価基準に含まれないことがあります。

3) ジェネリック医薬品: ジェネリック医薬品は、先発医薬品の特許が切れた後、同じ有効成分を含む製品として市場に導入されることがあります。ジェネリック医薬品は薬価基準に含まれることが一般的ですが、まれに含まれないこともあります。

4) 特定の治療対象が限定的な場合: 医薬品が特定の疾患や症状の治療にのみ使用され、広範な治療対象がない場合、薬価基準に含まれないことがあります。

薬価基準未収載の医薬品は、医療費の支払いにおいて特別な扱いを受けることがあるため、医療機関や患者、製薬会社などに影響を与えることがあります。未収載の医薬品を処方する際には、その医薬品に関する情報を提供し、患者や医療プロバイダーに適切な選択をする支援が必要です。また、未収載の医薬品が必要な場合、その調達方法や費用の負担についても検討する必要があります。