ザガーロはプロペシアに次ぐAGA治療薬でとして発売され、AGAの原因物質であるDHTの生成を抑える力がより強く、増毛本数はプロペシアの1.6倍という報告があります。プロペシアでの治療が思わしくなかった方、より強い効果を期待される方にすすめられます。
ザガーロ概要
有効成分 | デュタステリド |
用量 | 0.5mg |
服用方法 | 1回1カプセル |
効果を感じるまでの期間 | 少なくとも半年間以上 |
効果を得続けるための期間 | 毎日の継続的な服用が必要 |
主な副作用 | 性欲不振、勃起不全、抑うつほか |
禁忌(服用できない) | *下記参照 |
ジェネリック デュタステリド | *一覧はこちら |
―プロペシアとの違い―
AGAの原因物質であるDHTにはⅠ型とⅡ型があり、プロペシアはⅡ型にのみ作用する一方、ザガーロはⅠ型とⅡ型の両方に作用するため、より高い効果が期待できます。
*DHT(ジヒドテストステロン):男性ホルモンであるテストステロンからの派生物質。性徴期は生殖器の形成など身体の男性らしさの出現に不可欠な物質ですが、成人以降は抜け毛やニキビなどの形で身体への悪影響を及ぼすことがある。
―用量―
有効成分としてデュタステリド0.5mgが処方されます。
効果を感じるまでの期間
ザガーロの効果を実感できるまでには少なくとも半年程度が必要です。効果を感じた方の具体例としてプロペシアと同様、抜け毛が減る、産毛が増える、髪の毛のコシが強くなる、頭髪に手を入れたときの感触が違ってくる、などがあります。いずれも劇的に変わるわけではなく、あくまでゆっくりしたペースで改善が続きますので、あまり焦らず気長に待つことが肝要です。
効果を得続けるための期間
服用を始めてから半年~1年で効果が現れ、これを持続させるためには服用を継続しなければなりません。途中で服用をやめるとAGAの症状はまたゆっくりと元に戻ります。
―服用方法―
どうやって飲むか?
水やお湯などで服用して下さい。毎日一定量の有効成分が常に保たれていることが重要です。そのためには次の服用との間隔がなるべく同じになるよう、また飲み忘れを防ぐためにも一日のうち決まった時間に服用して下さい。
飲み忘れた場合
長いあいだ飲み続ける薬ですので飲み忘れが、または薬のストック切れが最長でも2週間程度であれば、大きな影響はありません。あまり神経質になることはないですが、なるべく24時間間隔で、忘れずに飲んで下さい。*次の日に2錠飲む必要はありません。
食事のタイミング
服用は食前食後どちらでもかまいません。なるべく決まった時間に毎日飲むことが大事です。
―ザガーロとプロペシアとの違い―
―副作用―
ザガーロが身体に及ぼす影響はプロペシアと比べると高いため、副作用の発生も多い傾向があります。主な例では性欲減退や勃起不全があります。いずれの出現率も10%前後とプロペシアに比べるとやや高めです。副作用が顕著であればザガーロの使用中止も考えなければなりませんが、その際は医師とご相談下さい。
―禁忌・注意事項―
ザガーロは20歳未満に対する安全性や有効性が確認できていないため処方されません。
女性(特に妊娠中)が摂取すると、男性胎児の生殖器官の正常形成に影響を及ぼすことがあること、女性に対しての有効性が確認されていなことから処方されません。ザガーロのカプセルまたは錠剤は丈夫につくられていますが、意図的に割ったりすることで有効成分に触れる可能性があるので、子供をつくる予定のある方は管理に注意が必要です。
ザガーロ服用中は、提供した血液中の有効成分が妊婦や授乳中の女性の体内に入ることを防ぐため献血ができません。服用を止めて半年以上経過すれば献血が許されます。プロペシアの場合は1ヶ月以上ですのでこれより長くなります。
ザガーロとの併用ができない薬はありませんが、一部の真菌薬などに注意が必要なケースがあります。
ジェネリック(後発薬)
ザガーロは2020年にその特許期間の終了を迎えたことで、各製薬会社が同じ有効成分のデュタステリドを持つ後発薬を発売しました。同じ成分で前立腺肥大の治療薬としての実績があったことからかなり早いものでした。効きや注意事項はザガーロと基本的に同じです。長く飲む薬ですので、ジェネリック薬を選ぶとコストはかなり低く抑えることが出来ます。当院では年単位で処方をお考えの方は、大きな割引きの適用があります。デュタステリド一覧はこちら→