心因性EDの治療

EDが起こる主な原因として、糖尿病や加齢などによる器質性ED、緊張やプレッシャーによる心因性ED、またこれら両方に起因する混合型ED(*EDの3大原因)があります。このうち心因性EDについて、ED薬の服用だけでは思ったほどの効果が感じられなかった方は、心因性EDの治療として精神安定剤を併用するとED薬の効果をより得られたと感じることがあります。

心因性EDの治療

どのような時に使いますか?

精神安定剤とはその名の通り気持ちを安定させる作用があります。性行為は身体的な機能に支障がなければ問題ない、というわけではなく精神状態も大きく関わってきます。
「また失敗するのではないか?」
「下手だと思われたらどうしよう」
「子作り達成の責任感を重く感じてしまう」
など心配ごとがぐるぐる回っていると、せっかくバイアグラなどのED治療薬を使っていてもその効果を充分に感じられないことが起こります。これを補うのに精神安定剤の使用をすすめることがあります。

当院で処方する精神安定剤

エチゾラム錠(沢井製薬) 0.5mg/1錠 100円 /1錠(税込) *錠数は医師による制限あり

男性更年期障害と心因性ED

男性も40才後半またはそれ以降にさしかかると、一部の方にいわゆる男性の更年期障害ともいえる症状があらわれることがあります。うつ状態、性欲の喪失、勃起不全、など身体面、精神面の両方で「何かうまくいかない」「今までと違う気がする」と感じるようになるのが特徴です。

この治療には、症状の原因となる男性ホルモンの減少分を外部から補う方法、自身の体内で増やすことを目的とした運動療法、精神面での症状に認知のゆがみを正すカウンセリングなどが行われますが、当院では更年期障害の症例でも多い心因性EDに対し、精神安定剤の処方を行っています。*男性の更年期とは

使わないほうが良い時とは?

精神安定剤の副作用のひとつとしての眠気があまりに強いと、そもそも性行為の欲求自体が抑えられてしまうので、本来の目的が達せられないという結果になりかねません。

勃起不全の原因がどの程度心因性のものなのか医師と相談が必要です。

精神安定剤使用上の注意

・他院で向精神薬での治療中の方への処方はできません。なお治療が終了後、一定期間が経過している場合には処方できることがあります。
・性質上、依存性や耐性がある薬ですので、処方数が制限されることがあります。
・眠気がおこることがありますので服用後半日以上は車など大きな機械の操作は控えて下さい。
・アルコールとの併用は作用を強めることがあるので避けて下さい。
・医師からの指導内容を厳守して下さい。

※オンライン診療では処方できない処方薬です。

※この領域の治療対象には早漏と遅漏が含まれます。

医学博士監修 実話 [医師とED患者様のエピソード]

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