バイアグラと鎌状赤血球

鎌状赤血球とは

鎌状赤血球貧血症はもともと熱帯アフリカ地帯に多い疾患です。血液中に含まれるヘモグロビンというタンパク質の一種が鎌状に変形し、酸素運搬の機能が低下することで貧血をはじめとする様々な症状が現れます。

鎌状赤血球貧血症を持つ人がバイアグラを服用すると、持続勃起症(プリアピズム)を引き起こすおそれがあるため、細心の注意が必要になります。持続勃起症は、性欲とは関係なく勃起が続く状態で、一般的には4時間以上の持続的な勃起をもって診断されます。緊急時には陰茎に穴をあけて陰茎海綿体にたまった血液を抜き出すなどの処置が必要になります。