バイアグラ 医薬品情報 2024年7月 改訂(第8版)
医療用医薬品 : バイアグラ
医薬品情報
| 総称名 | バイアグラ |
|---|---|
| 一般名 | シルデナフィルクエン酸塩 |
| 欧文一般名 | Sildenafil Citrate |
| 製剤名 | シルデナフィルクエン酸塩錠・シルデナフィルクエン酸塩口腔内崩壊フィルム |
| 薬効分類名 | 勃起不全治療剤 |
| 薬効分類番号 | 2590 |
| ATCコード | G04BE03 |
| KEGG DRUG |
D02229 シルデナフィルクエン酸塩
商品一覧 米国の商品 相互作用情報
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| JAPIC | 添付文書 |
添付文書情報2024年7月 改訂(第8版)
1. 警告
2. 禁忌
商品情報
3.組成・性状
薬価は保険適用の場合。当院は自由診療のため料金表を参照。本製剤について、保険適用の対象となるのは、勃起不全による男性不妊の治療を目的として一般不妊治療におけるタイミング法において用いる場合であることから、令和4年3月25日 保医発0325第7号 厚生労働省保険局医療課長通知「不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて」の要件を満たした場合に限り算定できる。
| 販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
|---|---|---|---|---|---|
| バイアグラ錠25mg | VIAGRA Tablets | ヴィアトリス製薬 | 2590018F1020 | 914.6円/錠 | 処方箋医薬品 |
| バイアグラ錠50mg | VIAGRA Tablets | ヴィアトリス製薬 | 2590018F2026 | 1214.8円/錠 | 処方箋医薬品 |
| バイアグラODフィルム25mg | VIAGRA OD Film | ヴィアトリス製薬 | 2590018F3022 | 974.6円/錠 | 処方箋医薬品 |
| バイアグラODフィルム50mg | VIAGRA OD Film | ヴィアトリス製薬 | 2590018F4029 | 1404.1円/錠 | 処方箋医薬品 |
4. 効能または効果
5. 効能または効果に関連する注意
6. 用法及び用量
高齢者(65歳以上)、肝障害のある患者及び重度の腎障害(Ccr<30mL/min)のある患者については、本剤の血漿中濃度が増加することが認められているので、25mgを開始用量とすること。
1日の投与は1回とし、投与間隔は24時間以上とすること。
7. 用法及び用量に関連する注意
8. 重要な基本的注意
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.2 腎機能障害患者
9.3 肝機能障害患者
9.8 高齢者
10. 相互作用
10.1 併用禁忌
|
硝酸剤及びNO供与剤
ニトログリセリン
亜硝酸アミル
硝酸イソソルビド
ニコランジル等
[1.1、2.2参照]
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併用により、降圧作用を増強することがある1)2)3)4)。 | NOはcGMPの産生を刺激し、一方、本剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介するNOの降圧作用が増強する。 |
|
アミオダロン塩酸塩
(アンカロン)(経口剤)
[2.8参照]
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アミオダロン塩酸塩によるQTc延長作用が増強するおそれがある。 | 機序不明。 類薬とアミオダロン塩酸塩の併用により、QTc延長があらわれるおそれがあるとの報告がある5)。 |
|
sGC刺激剤
リオシグアト(アデムパス)
[2.9参照]
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併用により、症候性低血圧を起こすことがある6)。 | リオシグアト投与によりcGMP濃度が増加し、一方、本剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの細胞内濃度が増大し、全身血圧に相加的な影響を及ぼすおそれがある。 |
10.2 併用注意
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チトクロームP450 3A4阻害薬(リトナビル、ニルマトレルビル・リトナビル、ダルナビル、エリスロマイシン、シメチジン、ケトコナゾール、イトラコナゾール、エンシトレルビル フマル酸等)
|
リトナビル、エリスロマイシン、シメチジンとの併用により、本剤の血漿中濃度が上昇し、最高血漿中濃度(Cmax)がそれぞれ3.9倍、2.6倍、1.5倍に増加し、血漿中濃度−時間曲線下面積(AUC)がそれぞれ10.5倍、2.8倍、1.6倍に増加した7)8)9)10)11)。 低用量(25mg)から投与を開始するなど慎重に投与すること。 |
代謝酵素阻害薬によるクリアランスの減少 |
|
チトクロームP450 3A4誘導薬(ボセンタン、リファンピシン等)
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本剤の血漿中濃度が低下する。 | 代謝酵素誘導によるクリアランスの増加 |
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降圧剤
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アムロジピン等の降圧剤との併用で降圧作用を増強したとの報告がある3)12)。 | 本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用による降圧作用を増強することがある。 |
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α遮断剤
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ドキサゾシン等のα遮断剤との併用でめまい等の自覚症状を伴う血圧低下を来したとの報告がある13)。 降圧作用が増強することがあるので、低用量(25mg)から投与を開始するなど慎重に投与すること。 |
本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用による降圧作用を増強することがある。 |
|
カルペリチド
|
併用により降圧作用が増強するおそれがある。 | 本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用による降圧作用を増強することがある。 |
11. 副作用
11.2 その他の副作用
| 1%以上 | 0.1〜1%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
| 循環器 | 血管拡張(ほてり、潮紅)(5.78%) | 胸痛、動悸、頻脈 | 高血圧、不整脈、不完全右脚ブロック、末梢性浮腫 | 心筋梗塞注)、低血圧、失神 |
| 精神・神経系 | 頭痛(3.87%) | めまい、傾眠、昏迷 | 異常感覚、下肢痙攣、記憶力低下、興奮、緊張亢進、錯乱、思考異常、神経炎、神経過敏、神経症、不安、不眠症、無気力 | |
| 肝臓 | AST増加 | ALT増加、LAP上昇、LDH増加、血中トリグリセリド増加、γ-GTP増加、血清リン脂質上昇、血中アミラーゼ増加、血中アルブミン減少、血中ビリルビン増加、総蛋白減少 | ||
| 消化器 | 悪心、胃腸障害、口渇、消化不良、腹痛 | おくび、胃炎、胃不快感、下痢、口唇乾燥、舌障害、白舌、腹部膨満、便秘、嘔吐、嚥下障害 | ||
| 泌尿・生殖器 | 陰茎痛、射精障害、朝立ちの延長、半勃起持続 | 勃起の延長、持続勃起、尿路感染、前立腺疾患 | ||
| 呼吸器 | 鼻炎 | 呼吸障害、鼻閉、咽頭炎、喘息 | 鼻出血、気道感染症、副鼻腔炎 | |
| 筋・骨格系 | 関節痛、筋肉痛 | 骨痛、背部痛 | ||
| 皮膚 | 発疹 | そう痒症、眼瞼そう痒症、脱毛症、男性型多毛症、発汗、皮膚乾燥、皮膚障害、紅斑 | ||
| 血液 | ヘマトクリット減少、ヘマトクリット増加、ヘモグロビン減少、リンパ球減少症、リンパ球増加症、好酸球増加症、赤血球減少症、赤血球増加症、白血球増加症 | |||
| 感覚器 | 眼充血、結膜炎、彩視症、視覚障害 | 眼乾燥、眼痛、屈折障害、光視症、味覚異常、味覚消失、流涙異常、羞明 | 霧視、視力低下、網膜出血、網膜静脈閉塞、突発性難聴 | |
| その他 | CK増加、疼痛、熱感 | BUN増加、インフルエンザ症候群、リンパ節症、血中ナトリウム減少、血中リン増加、体重増加、血中尿酸増加、ウロビリノーゲン陽性、尿中ブドウ糖陽性、尿中赤血球陽性、尿中蛋白陽性、疲労、無力症 | 過敏性反応、感染症 |
13. 過量投与
14. 適用上の注意
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
外国において、NAIONを発現した45歳以上の男性を対象として実施された自己対照研究では、PDE5阻害薬の投与から半減期(t1/2)の5倍の期間内(シルデナフィルの場合約1日以内に相当)は、NAION発現リスクが約2倍になることが報告されている14)。[8.4参照]
15.2 非臨床試験に基づく情報
16. 薬物動態
16.1 血中濃度
健康成人20名にシルデナフィル25、50、100及び150mg注)を単回経口投与した時の最高血漿中濃度(Cmax)はそれぞれ105、192、425及び674ng/mLであった。0時間から最終定量可能時間までの血漿中濃度−時間曲線下面積(AUClast)はそれぞれ231、504、1148及び1977ng・hr/mLであり、投与量に比例して増加した。血漿中のシルデナフィルは終末相における消失半減期(t1/2)3.23〜3.31時間で速やかに消失した15)。
| 投与量(mg) | Tmax(hr) | Cmax(ng/mL) | AUClast(ng・hr/mL) | AUC∞(ng・hr/mL) | t1/2(hr) |
| 25 | 0.8±0.6 | 105±62 | 231±103 | − | − |
| 50 | 0.9±0.4 | 192±102 | 504±202 | − | − |
| 100 | 0.8±0.4 | 425±147 | 1148±274 | 1190±301 | 3.31±0.81 |
| 150 | 0.9±0.5 | 674±239 | 1977±733 | 2044±721 | 3.23±0.73 |
また、バイアグラODフィルム25mgは、「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性ガイドライン(平成24年2月29日付 薬食審査発0229第10号)」に基づき、バイアグラODフィルム50mgを標準製剤としたとき、溶出挙動が等しく、生物学的に同等とみなされた18)。
| 剤形及び投与量 | 判定パラメータ | 参考パラメータ | ||
| Cmax(ng/mL) | AUC14(ng・hr/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | |
| バイアグラODフィルム50mg(水なしで服用) | 234±73 | 642±184 | 1.2±0.8 | 2.10±0.33 |
| バイアグラ錠50mg(水で服用) | 245±99 | 606±211 | 0.9±0.9 | 2.06±0.32 |
| 剤形及び投与量 | 判定パラメータ | 参考パラメータ | ||
| Cmax(ng/mL) | AUC14(ng・hr/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | |
| バイアグラODフィルム50mg(水で服用) | 236±129 | 643±327 | 1.1±0.7 | 2.04±0.24 |
| バイアグラ錠50mg(水で服用) | 227±112 | 632±292 | 1.2±0.8 | 2.06±0.24 |
16.2 吸収
16.4 代謝
16.5 排泄
16.6 特定の背景を有する患者
17. 臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験
主として臨床効果はIIEF(International Index of Erectile Function:国際勃起機能スコア)質問票(15質問)のうち、挿入の頻度に関する質問「ここ4週間、性交を試みた時、何回挿入することができましたか?」及び勃起の維持に関する質問「ここ4週間、性交中、挿入後何回勃起を維持することができましたか?」により行い、以下のスコアで評価した。
| スコア | |
| 性交の試み一度もなし | 0 |
| 毎回又はほぼ毎回(10回中9回以上) | 5 |
| おおかた毎回(半分よりかなり上回る回数:10回中7回程度) | 4 |
| 時々(10回中5回) | 3 |
| たまに(半分よりかなり下回る回数:10回中3回程度) | 2 |
| 全くなし又はほとんどなし(10回中1回以下) | 1 |
国内の後期第II相試験、欧州及び米国の第III相試験では、「挿入の頻度」及び「勃起の維持」ともに全体として群間に有意差が認められた。更に、本剤の各用量群とプラセボ群の間に有意差が認められた23)。
| プライマリーエンドポイント | 統計量 | 実施国 | 投与前 | 投与後 | ANCOVA | ||
| プラセボ群 | シルデナフィル群 | ||||||
| 25mg | 50mg | ||||||
| 挿入の頻度 | 平均値±SE(例数) | 日本 | 1.65±0.08(243) | 2.17±0.19(60) | 3.52++±0.19(60) | 3.82++±0.19(58) | p<0.001 |
| 平均値±SE(例数) | 欧州 | 2.20±0.08(481) | 2.17±0.14(117) | 3.18+±0.14(121) | 3.65+±0.14(123) | p<0.001 | |
| 平均値±SE(例数) | 米国 | 1.98±0.07(481) | 2.31±0.15(190) | 3.27+±0.19(95) | 3.65+±0.19(100) | p<0.001 | |
| 勃起の維持 | 平均値±SE(例数) | 日本 | 1.30±0.06(243) | 1.72±0.19(60) | 2.97++±0.19(60) | 3.53++±0.19(58) | p<0.001 |
| 平均値±SE(例数) | 欧州 | 1.83±0.07(474) | 1.96±0.15(115) | 2.99+±0.14(119) | 3.40+±0.14(122) | p<0.001 | |
| 平均値±SE(例数) | 米国 | 1.58±0.06(480) | 2.20±0.16(189) | 3.15+±0.20(95) | 3.51+±0.20(100) | p<0.001 | |
18. 薬効薬理
18.1 作用機序
18.2 PDE5阻害作用
18.3 陰茎海綿体内cGMP増大作用
18.4 海綿体弛緩増強作用
18.5 海綿体内圧増強作用
19. 有効成分に関する理化学的知見
19.1. シルデナフィルクエン酸塩
| 一般的名称 | シルデナフィルクエン酸塩 |
|---|---|
| 一般的名称(欧名) | Sildenafil Citrate |
| 化学名 | 1-[[3-(6,7-dihydro-1-methyl-7-oxo-3-propyl-1H-pyrazolo[4,3-d]pyrimidin-5-yl)-4-ethoxyphenyl]sulfonyl]-4-methylpiperazine monocitrate |
| 分子式 | C22H30N6O4S・C6H8O7 |
| 分子量 | 666.70 |
| 物理化学的性状 | 白色の結晶性の粉末である。 N,N-ジメチルアセトアミドに溶けやすく、水又はメタノールに溶けにくく、アセトニトリル、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。 |
22. 包装
23. 主要文献
- 社内資料:トリニトログリセリンとの薬物相互作用の検討
- 社内資料:一硝酸イソソルビドとの薬物相互作用の検討
- Webb DJ,et al., Am J Cardiol., 83 (5A), 21-28, (1999)
- Webb DJ,et al., J Am Coll Cardiol., 36 (1), 25-31, (2000) »PubMed »DOI
- Morganroth J,et al., Am J Cardiol., 93 (11), 1378-1383, (2004) »PubMed »DOI
- Galie N,et al., Eur Respir J., 45 (5), 1314-1322, (2015) »PubMed »DOI
- Wilner K,et al., Br J Clin Pharmacol., 53 (Suppl.1), 31S-36S, (2002) »PubMed »DOI
- 社内資料:エリスロマイシンとの薬物相互作用の検討
- Zusman RM,et al., Am J Cardiol., 83 (5A), 35-44, (1999)
- 社内資料:リトナビルとの薬物相互作用の検討
- Muirhead GJ,et al., Br J Clin Pharmacol., 50 (2), 99-107, (2000) »PubMed
- 社内資料:アムロジピンとの薬物相互作用の検討
- 社内資料:ドキサゾシンとの薬物相互作用の検討−2試験
- Campbell UB,et al., JOURNAL OF SEXUAL MEDICINE., 12 (1), 139-151, (2015) »PubMed
- 社内資料:日本人健康成人を対象とした単回投与試験−用量相関性に関する検討
- 社内資料:日本人健康成人を対象とした反復投与試験
- 社内資料:生物学的同等性試験1
- 社内資料:生物学的同等性試験2
- 社内資料:日本人健康成人を対象とした単回投与試験−食事の影響に関する検討
- Hyland R,et al., Br J Clin Pharmacol., 51 (3), 239-248, (2001) »PubMed
- 社内資料:日本人健康成人を対象とした単回投与試験
- Muirhead GJ,et al., Br J Clin Pharmacol., 53 (Suppl.1), 21S-30S, (2002)
- 白井將文ほか, 西日本泌尿器科, 62 (6), 373-382, (2000)
- Ballard SA,et al., J Urol., 159 (6), 2164-2171, (1998) »PubMed
- Jeremy JY,et al., Br J Urol., 79 (6), 958-963, (1997) »PubMed
- Carter AJ,et al., J Urol., 160 (1), 242-246, (1998) »PubMed







