シアリスと併用注意薬のレニベースについて
シアリス(タダラフィル)と併用注意薬のレニベース(一般名:エナラプリル)について解説します。
レニベースとは
- 一般名:エナラプリル(Enalapril)
- 分類:アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬
- 主な適応:
- 高血圧
- 心不全
- 心筋梗塞後の心機能改善
- 作用機序:
- ACEを阻害 → アンジオテンシンIIの生成抑制 → 血管拡張
- ナトリウム・水分排泄を促進 → 血圧低下
- 心臓や腎臓への負荷を軽減
シアリスとの相互作用(注意点)
- シアリス(タダラフィル)も血管拡張作用を持つため、レニベースとの併用で血圧低下が相乗する可能性があります
- 注意すべき症状:
- めまい
- 立ちくらみ
- 頭痛
- 起立性低血圧
- 特に初回併用時や高齢者、腎機能低下、脱水状態ではリスクが高くなります
臨床上の注意
- 併用は禁忌ではなく「併用注意」
- 初回併用時や増量時には、血圧の変動や低血圧症状のモニタリングが重要
- 必要に応じて、服用時間の調整や減量を医師と相談
- 高齢者や腎機能低下患者では、症状が出やすいため特に注意
まとめ
- レニベース(エナラプリル)はACE阻害薬で、高血圧や心不全治療に使用
- シアリスとの併用で血圧低下リスクが増加するため、併用注意薬に分類
- 初回併用時や高齢者では、立ちくらみ・めまいに注意
ポイント
- シアリスの併用注意薬には、α1遮断薬・カルシウム拮抗薬・ACE阻害薬・ARBなど血圧低下作用を持つ薬が多い
- 服用開始時や症状出現時の観察が重要

