グアニル酸シクラーゼとは

グアニル酸シクラーゼ(Guanylyl Cyclase, GC) は、体内で cGMP(サイクリックGMP)を作る酵素 です。
つまり、cGMPを増やす「生産工場」のような役割を持っています。


体の中での働き

  1. NO(一酸化窒素)が信号として届くと活性化

    • 血管の内皮細胞や陰茎の神経で作られる

    • NOがGCを刺激すると、細胞内でcGMPが増える

  2. cGMPが増えると…

    • 血管の平滑筋がゆるむ(弛緩)

    • 血流が増える → 勃起や血圧調整に関与


GCには2種類ある

種類 位置 活性化のきっかけ 役割
可溶性GC(sGC) 細胞質 NO(一酸化窒素) 血管拡張、勃起、神経信号伝達
膜結合型GC(mGC) 細胞膜 ナトリウム利尿ペプチドなどのホルモン 腎臓や心臓で水分・血圧調整