男性のエストラジオールとは

エストラジオール(Estradiol, E2)は、男女ともに最重要レベルのエストロゲン(女性ホルモン)で、男性では 「少量・適正域」が性機能・ホルモンバランス維持に必須です。


1 エストラジオール(E2)の正体

  • エストロゲンの中で最も活性が強い
  • 主に テストステロン →(アロマターゼ)→ E2 として産生
  • 男性では:
    • 精巣
    • 副腎
    • 脂肪組織(最大の産生源)

2 男性における役割(重要)

領域 E2の役割
性欲 性的興奮の維持
勃起 NO(一酸化窒素)産生サポート
精子 精子成熟・運動性
骨密度維持
血管 動脈硬化抑制
気分安定・認知機能

E2がゼロに近づくとED・性欲消失が起きる


3 男性の基準値(超重要)

E2値(pg/mL) 解釈
<15 低すぎ(性欲↓・関節痛)
20–30 理想域
30–35 やや高め
>40 過剰(ED・女性化)

※測定項目は「エストラジオール(E2)」または「E2(高感度法)」


4 高すぎるE2の問題

原因

  • 体脂肪率高い
  • 加齢
  • 飲酒過多
  • TRT過剰
  • フィナステリド使用で相対優位

症状

  • 性欲低下
  • ED(PDE5阻害薬が効きにくい)
  • 女性化乳房
  • 気分不安定
  • SHBG上昇 → 遊離T低下

5 低すぎるE2の問題

原因

  • アロマターゼ阻害薬の使いすぎ
  • 過度な減量
  • TRT+E2抑制

症状

  • 性欲消失
  • 勃起維持不能
  • 関節痛
  • 骨密度低下

6 テストステロンとの関係(核心)

テストステロン
   ↓(アロマターゼ)
エストラジオール(E2)

✔ テストステロンが低い
→ E2も低くなりやすい

✔ 脂肪が多い
→ T→E2変換が進みすぎる

Tを上げてもE2が暴走すると逆効果


7 ED・AGAでの超重要ポイント

  • ED薬が効かない原因にE2過剰が非常に多い
  • フィナステリド/デュタステリド使用者は
    DHT↓ → E2相対優位になりやすい
  • AGA治療中でも E2管理は必須

8 まずやるべきこと

a 血液検査

  • 総T
  • 遊離T
  • E2(高感度)
  • SHBG

b 体脂肪・飲酒・睡眠の是正

c 薬物療法


まとめ

  • エストラジオール=男性に必須の女性ホルモン
  • 問題は「多すぎ」「少なすぎ」
  • 理想は 20–30 pg/mL
  • ED・性欲・AGAは E2×T×SHBGのバランス疾患