レノーヴァとは
レノーヴァ(低出力体外衝撃波装置)とは
この治療法は、低出力の衝撃波を陰茎の周囲に照射し、陰茎の血管新生(新しい毛細血管の形成を促す)や、血流の改善を促すことでEDの改善をはかるものです。*同名で肌質改善のために用いる外用薬レノーヴァと異なります。
どのくらい効果が期待できるか
バイアグラなどPDE5阻害薬が効きにくい一部の患者で、症状の改善が報告されていますが、現時点では有効と言い切れるほどの強い裏付けはありません。改善の程度はもしあった場合は中程度にとどまり、海綿体の線維化や重度の動脈硬化をもつ場合は反応が乏しくなります。
確立された治療法か
まだまだ標準化されていない治療法のため、使用する機器、照射エネルギー、回数、部位などによって大きく成績が変わります。施設によっても結果に差が出やすいとされています。もし改善が見られた場合その持続は半年~1年程度との報告が多いですが、長期の追跡データはまだ不足しています。
各ガイドラインによる位置づけ
米国泌尿器学会(AUA)では研究段階。欧州泌尿器学会(EAU)では「弱い推奨」。日本泌尿器学会によれば、日本では未承認であるものの、PDE5阻害薬無効や効果低下例の第一選択 治療に採用されているとしています。国内で製造されている装置は存在しないので、イスラエルなど海外から医師が個人で導入し個々で治療を行っているのが実情です。
ED治療薬との比較
ED治療薬で改善されるのは、飲んだ薬の効果が続く時間だけという対症療法ですが、レノーヴァの場合は毛細血管の新生を促すことでEDの改善をはかる根本的な治療であることが決定的な違いです。ただしレノーヴァは、費用が高額であること、治療期間は数週間~数か月かかること、効果が得られても半年~1年程度であること、PDE5阻害薬(バイアグラなど)がもともと効きづらい重度のED患者には、レノーヴァも同様に効果は期待できません。
糖尿病などが原因の重度のEDではない、毎回薬を飲む煩雑さを解消したい、根本的なED改善を目指したい、金銭的な負担が問題とならない、のであれば選択肢のひとつに挙げることができます。
治療法 | 即効性 | 目的 | 費用 | 持続性 |
レノーヴァ | 数週間~数か月 | 根本改善 | 数十万円 | 半年~1年 |
PDE5阻害薬 | 30~60分 | 対症療法 | 数千円/回 | 服用時のみ |
処方薬・価格
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