うす毛の見た目による違い
うす毛のあらわれ方O-M-U
AGA(男性型脱毛症)の原因となる物質、ジヒドロテストステロン(DHT)は、頭頂部や前頭部の毛乳頭細胞に多くある男性ホルモン受容体と呼ばれる部位で作用します。これら作用部位がどこにあるかで、うす毛の進行具合に特徴が現れます。この特徴的な見た目ががアルファベットの形に似ているため、M字型・O字型・U字型と分類されて呼ばれることがあります。
O型の見た目
Oの字を描くように頭頂部から始まる脱毛です。自身の目ではでは確認しづらいことから、他人に指摘されて気付く、頭上からのモニター越しに気付く、など発見が遅れることが多いです。
M型の見た目
左右のこめかみ上部から徐々に生え際が後退します。俗にそりこみハゲと呼ぶものです。前髪をかき上げたときにMの字に見えるのが特徴です。顔の全面にあたるものの、頭頂部や額の真ん中にうす毛の進行がないと、気づきが遅れることがあります。
U型の見た目
額全体の生え際が後退してゆくものです。額の面積が大きくなることで、髪型の調整もうす毛の進行前に比べるとしづらくなります。この現れ方はO字型も併発することが多いため、より早いAGA治療の開始がすすめられます。
うす毛のあらわれ方とAGA治療
AGA治療薬の有効成分(フィナステリド、デュタステリド)は、うす毛の進行する部位によらず(全ての毛乳頭細胞がある部位で)作用するため、うす毛のあらわれ方がどの型であっても、これら内服薬での治療、および外用薬(ミノキシジルなど)との併用が一般的な治療法となります。