人は見た目がほとんど

社会は見た目に応じた一般的なイメージを人にあてはめます。具体的に次のような例があげられます。

髪をばっさり短く切った女性

・周囲から「活発そう」「スポーツを始めた？」と声をかけられる。
・自分でも鏡を見るごとに「動きやすそう」「すっきりした印象」を感じ、服装や話し方もシャープになる。
・本人の意図に関係なく「快活さ」「強さ」のイメージに合わせて振る舞いが変化していく。

黒髪から茶髪に変えた男性

・周囲が「明るくなったね」「遊び人っぽい」と冗談交じりに言われる。
・自分も行動が社交的に変化したり、服装が派手になったりする。
・本人が何の気がなくても、他人の反応や自分の鏡映像により「明るさ」「自由さ」により引っ張られる。

ウィッグやコスプレでの体験

・普段と全く違う髪型・髪色になると「そのキャラになりきる」ような感覚が出る。
・写真を撮ると表情やポーズまで普段とは違っている。

制服を着用することの効果

・スーツや制服を着ると、普段よりも規律的で権威的な行動をとることが報告されている。
・「看護師の服」と「囚人服」実験（Zimbardoのスタンフォード監獄実験の派生研究）：被験者に服装や外見を与えると、そのイメージ通りの行動に傾く（権威的になったり従順になったりする）。
・髪型も服装と同じ「シンボル」として働き、心理を方向づける。

自己知覚と身体性

・無理やりにでも笑顔にむけた表情を作ると、自然とポジティブな気分になる（表情フィードバック仮説）。
・髪型の変化も「身体のあり方の変化」として気分や自己イメージを修正していく。

外見の変化が身体感覚にもたらす変化

外見の変化は「他人の反応」と「自分の身体感覚」の両方を通じて心理に影響します。髪型を大きく変えると、意図せず「その髪型がもつ社会的イメージ」に心が引っ張られていくことになります。うす毛が進行すると、髪型を含めた見た目の幅が狭まります。AGA治療薬は、「ある髪型がもつ社会的イメージ」を自身が持ち続けたいと希望する時に、それを諦めずにい続けることができる手段です。