二次性腺機能低下症とは

二次性腺機能低下症(続発性性腺機能低下症)は、脳の視床下部や下垂体といったホルモンの調節を行う器官が適切に機能しないために、テストステロンの分泌や精子の産生が減少する状態を指します。これらの脳の部位が精巣に適切な指示を出せないことで、精巣自体は正常であってもホルモンバランスが崩れ、結果として性腺機能が低下します。

原因

二次性腺機能低下症の原因は多岐にわたりますが、主に視床下部または下垂体に影響を与える要因が含まれます。

  1. 下垂体または視床下部の腫瘍
    良性や悪性の腫瘍が下垂体や視床下部に発生すると、それらのホルモン調節機能が障害されます。これにより、性腺刺激ホルモンであるLH(黄体形成ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)が正常に分泌されなくなり、結果としてテストステロンの分泌が減少します。
  2. クッシング症候群
    クッシング症候群は、副腎皮質から過剰なコルチゾールが分泌される状態で、これがホルモンバランスに影響を与え、性腺機能が低下することがあります。
  3. 外傷や放射線治療
    頭部への外傷や、頭部または脳に対する放射線治療が、視床下部や下垂体にダメージを与えることで、ホルモン調節機能が失われることがあります。これにより、精巣への指令が正常に伝わらなくなります。
  4. 脳の感染症
    脳炎や髄膜炎などの感染症が視床下部や下垂体に影響を与え、ホルモン分泌の異常を引き起こすことがあります。
  5. 遺伝性疾患
    カルマン症候群やプラダー・ウィリー症候群など、先天的な遺伝性疾患が原因で二次性腺機能低下症が発症することがあります。カルマン症候群の場合、嗅覚の異常とともに性腺機能低下が見られることが特徴です。
  6. 過度のストレス、過剰な運動、極端な体重減少
    重度のストレスや身体的負担、急激な体重減少は、視床下部におけるホルモン分泌を阻害することがあります。これにより、性腺刺激ホルモンの生成が低下し、精巣がテストステロンを生成するための刺激が不足します。
  7. 薬物やステロイドの使用
    オピオイドやアナボリックステロイドなどの薬物は、脳に作用してホルモン調節機能を低下させることがあり、長期間の使用によって二次性腺機能低下症が発症することがあります。

症状

二次性腺機能低下症の症状は、一次性腺機能低下症と似ており、テストステロンの不足によって引き起こされるものです。ただし、年齢や病歴によって症状の現れ方が異なることがあります。

  • 性欲の低下(リビドーの減少)
  • 勃起不全(ED)
  • 精子の生成低下による不妊症
  • 筋力や筋肉量の減少
  • 骨密度の低下(骨粗しょう症)
  • 体毛の減少
  • 乳房の発達(女性化乳房)
  • 抑うつ、疲労感、集中力の低下

診断

二次性腺機能低下症の診断には、以下の検査や評価が行われます。

  1. 血液検査
    テストステロンのレベルを測定し、同時にLH(黄体形成ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)のレベルも調べます。二次性の場合、テストステロン、LH、FSHのすべてが低いことが特徴です。視床下部や下垂体からのホルモン指令が弱いため、これらのホルモンが共に低下します。
  2. MRIやCTスキャン
    視床下部や下垂体の構造異常や腫瘍の存在を確認するために、MRIやCTスキャンが使用されます。
  3. ホルモン負荷試験
    特定のホルモンを投与して、視床下部や下垂体の反応を評価する試験です。この方法で、ホルモン分泌の異常の原因が視床下部にあるのか、下垂体にあるのかを特定することができます。

治療

二次性腺機能低下症の治療は、原因に応じて異なります。ホルモンバランスを回復させるための治療が中心となります。

  1. テストステロン補充療法(TRT)
    一次性腺機能低下症と同様に、テストステロン補充療法が最も一般的な治療法です。これは、注射、ゲル、パッチなどの形でテストステロンを補充することで、症状を改善します。ただし、治療の前に根本的な原因を特定し、必要であればその治療も並行して行います。
  2. 腫瘍や病変の治療
    腫瘍や視床下部・下垂体の異常が原因であれば、外科手術や放射線治療、薬物療法が行われることがあります。これによって、ホルモンの調節が回復する可能性があります。
  3. ゴナドトロピン療法
    子供を望む男性に対しては、ゴナドトロピンというホルモンを投与して精子の生成を刺激する療法が行われます。この方法は特に不妊症の治療に効果的です。
  4. ライフスタイルの改善
    ストレスや極端な運動が原因である場合、ライフスタイルの見直しが重要です。適切な体重管理やバランスの取れた食事、ストレス管理が推奨されます。

生活への影響と対応

二次性腺機能低下症は、早期に診断され適切に治療を受けることで、症状の多くは改善される可能性があります。しかし、視床下部や下垂体の問題が慢性化している場合、長期的なホルモン補充療法や定期的なモニタリングが必要になることもあります。

テストステロンの不足は、性機能だけでなく筋肉、骨、精神面にも影響を与えるため、症状を見逃さず、医師に相談することが重要です。

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