女性型脱毛症

女性型脱毛症(Female Pattern Hair Loss, FPHL)は、主に女性に見られる進行性の脱毛症です。頭頂部の髪が徐々に薄くなり、特に分け目が目立つようになるのが特徴です。男性型脱毛症(AGA)とは異なり、生え際はあまり後退しませんが、髪のボリューム全体が減少することが多いです。

女性型脱毛症の特徴と症状

1. 分け目の拡大

• 頭頂部や分け目の髪が徐々に細くなり、地肌が見えやすくなります。

2. 髪のボリューム減少

• 髪全体の密度が減り、薄毛が目立つようになります。特にトップや後頭部が薄くなる傾向があります。

3. 生え際は保たれる

• 男性型脱毛症とは異なり、生え際(額のライン)はあまり後退しません。

4. 進行の段階(ルードヴィヒ分類)

• I型:髪の密度が少し低下し、分け目がわずかに広がる。

• II型:分け目や頭頂部の薄毛が目立つようになる。

• III型:頭頂部全体の髪が薄くなり、地肌がはっきり見える。

女性型脱毛症の原因

1. ホルモンバランスの変化

• 加齢や閉経に伴い、女性ホルモン(エストロゲン)が減少することが原因の一つです。

• テストステロン(男性ホルモン)が相対的に優位になり、脱毛が進行することがあります。

2. 遺伝的要因

• 遺伝の影響も大きく、家族に薄毛の人がいると発症リスクが高まります。

3. ストレス

• 精神的・身体的ストレスがホルモンバランスを乱し、発症や悪化を促します。

4. 栄養不足

• 鉄分や亜鉛の不足、過激なダイエットが原因で脱毛が進むことがあります。

5. 頭皮の血行不良

• 運動不足や生活習慣の乱れが血行を悪化させ、毛根への栄養供給が不足します。

診断方法

1. 視診・触診

• 頭頂部や分け目の脱毛パターンを目視で確認します。

2. トリコグラム検査

• 毛髪を顕微鏡で観察し、毛周期や毛の成長状態を分析します。

3. 血液検査

• 鉄欠乏性貧血や甲状腺異常など、脱毛を引き起こす他の要因を確認します。

4. 皮膚バイオプシー(必要な場合)

• 頭皮の一部を採取し、毛包や皮膚の状態を詳しく調べます。

女性型脱毛症の治療法

1. ミノキシジル(外用薬)

• 血行を促進し、毛母細胞を活性化する効果があります。

• 2%または5%の濃度のローションやフォームが一般的です。

2. スピロノラクトン(内服薬)

• 利尿薬としても使われますが、男性ホルモンの作用を抑制する効果があります。

3. ピル(経口避妊薬)

• ホルモンバランスを整える目的で、若年女性には処方されることもあります。

4. PRP療法(自己血小板療法)

• 自分の血液から血小板を抽出し、頭皮に注射する治療法です。成長因子を利用して毛母細胞の再生を促します。

5. 低出力レーザー治療

• 頭皮にレーザーを照射して血行を促進し、発毛を促します。

6. 生活習慣の改善

• 栄養バランスの取れた食事、規則正しい睡眠、適度な運動を心がけます。

7. 頭皮マッサージとシャンプー

• 頭皮の血流を促進するため、育毛シャンプーや頭皮マッサージが推奨されます。

8. ウィッグやヘアピース

• 薄毛が目立つ場合は、ウィッグやヘアピースを使用することで見た目の改善が可能です。

予防とセルフケア

1. バランスの良い食事

• 鉄分、亜鉛、ビタミンB群、タンパク質を積極的に摂取しましょう。

2. ストレス管理

• ヨガや瞑想、趣味を通じてリラックスすることが大切です。

3. 頭皮環境を整える

• 頭皮の清潔を保ち、皮脂の過剰分泌を防ぐことで毛根への負担を減らします。

4. 禁煙・節酒

• 喫煙は血行を悪化させ、毛根の栄養不足を引き起こします。

予後と治療のポイント

• 早期治療の重要性

• 女性型脱毛症は進行性のため、早期に治療を始めることで脱毛の進行を抑えることが可能です。

• 継続治療が必要

• 薬物治療は効果が出るまで数か月かかるため、途中で諦めずに継続することが大切です。

• 医師との相談

• 自己判断ではなく、専門の皮膚科医や脱毛治療クリニックでの診断と治療を受けることをおすすめします。

まとめ

女性型脱毛症は、ホルモンバランスや遺伝、生活習慣などが関与する複雑な症状ですが、適切な治療とセルフケアによって進行を抑え、発毛を促進することが可能です。早期の対応と根気強い治療が重要で、気になる場合は皮膚科や専門クリニックを受診することをお勧めします。

※現在ウエストクリニックでは女性用の処方薬は提供しておりません。

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