生命活動のもとになる「気」、体内に栄養を巡らす「血」が不足すると全身の機能が著しく弱まります。この薬は字のごとく「気」「血」を補う目的で処方される「補剤」の役割をはたす漢方薬です。倦怠感、食欲不振、手足の冷えなど漫然とした体の不調に対して処方されます。

十全大補湯 十全大補湯
ジュウゼンタイホトウ

添付文書 十全大補湯

添付文書

体力を充実・復活させることで、闘病中の抵抗力が増す

十全大補湯は、漠然とした体調の不良に対してだけではなく、闘病中であったり、手術の前後で身体が弱っている場合などに、体力の回復をはかる目的で処方されることもあります。

配合生薬

黄耆(オウギ) 桂皮(ケイヒ)
地黄(ジオウ) 芍薬(シャクヤク)
蒼朮(ソウジュツ) 川芎(センキュウ)
当帰(トウキ) 人参(ニンジン)
茯苓(ブクリョウ)

作用と効果

病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血の治療に使用されます。生命活動の弱まりを高めることを目的に処方されます。

使用上の注意

薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状の経験があるとき、妊娠または授乳中である、他に継続して服用中の薬がある、場合は医師に相談が必要です。

用法・用量

この薬は生薬そのものではなく、生薬と同じ成分を含む顆粒で、医師から処方される医療用漢方製剤です。ドラッグストアなどで手に入る一般用漢方製剤は、成分は基本的には同じでも、安全性が考慮され成分量が少なく設定されていることが殆どです。84包(28日分)を一単位として処方されます。年齢・体重・症状により適宜増減されることがありますが、指示された服用方法に従ってください。

代表的な副作用

発疹、皮膚の赤み、かゆみ、蕁麻疹、食欲不振、胃の不快感、悪心、嘔吐、下痢など

これらのような症状に気づいたら、他にも気になることがあれば、オンライン診療(相談料はかかりません)のほか、問合せフォームや電話でご連絡下さい。