ザガーロ(デュタステリド)について

プロペシアに次ぐ新AGA治療薬です。ザガーロはAGA「男性型脱毛症」の治療薬としてグラクソ・スミスクライン株式会社(GSK)が開発したデュタステリドという成分の飲む発毛薬です。ザガーロザガーロはプロペシア(フィナステリド)に次ぐ第二のAGA治療薬です。AGAとは成人男性によくみられる額の生え際や頭頂部の髪が薄くなる状態のことです。ザガーロの成分デュタステリドは前立腺肥大の治療薬として2009年に厚労省の承認を得ており、アボルブという薬品名で国内で使用されていますが、2015年9月に新たにAGA治療薬としての承認が下りました。ザガーロとアボルブは名前が違いますが成分は同じデュタステリドです。デュタステリドは前立腺肥大の治療薬として2009年からすでに7年以上も国内で使用されており、同成分のザガーロは全くの新薬ではないので安全性は高いといえます。

ザガーロの作用と効果、プロペシアとの違い

作用はプロペシアと同じくAGAの原因になっているDHTの生産にかかわる5α-還元酵素の作用を抑えるものですが、プロペシアが5α-還元酵素のⅡ型のみしか抑えられないのに対して、ザガーロは5α-還元酵素のⅠ型とⅡ型の両方を抑えることができるため、プロペシアよりすぐれた発毛効果を期待できることです。臨床試験においてザガーロ0.5mgはプロペシア1mgの 約1.6倍の発毛効果があると報告されています。

発毛効果がプロペシアの1.6倍! ザガーロ(デュタステリド)処方

グラクソ・スミスクライン(GSK)の新AGA治療薬
ザガーロ 0.5mg 30錠 10,000円
*「まとめ処方(1年)」を受けた場合 30錠あたり 9,230円
厚生労働省承認薬/薬価基準未収載 添付文書
当院ではザガーロ0.5mgのみ処方しています。ザガーロの後発薬デュタステリドカプセル0.5mgZAもございます。
 

薬品名 単位 メーカー 成分
ザガーロ®カプセル0.1mg カプセル カプセル グラクソ・スミスクライン デュタステリド
ザガーロ®カプセル0.5mg カプセル カプセル グラクソ・スミスクライン デュタステリド

効能又は効果
男性における男性型脱毛症

ザガーロ0.5mg30錠
ザガーロ0.5mg 30錠

ザガーロ(デュタステリド)はプロペシアに次ぐ新AGA治療薬

ザガーロはAGA「男性型脱毛症」の治療薬として英グラクソ・スミスクライン株式会社(GSK)が開発した、デュタステリドという成分の飲む発毛薬です。プロペシア(フィナステリド)に次ぐ第二のAGA治療薬となります。
AGAとは成人男性によくみられる額の生え際や頭頂部の髪が薄くなる状態のことです。ザガーロの成分デュタステリドは前立腺肥大の治療薬として2009年に厚労省の承認を得ており、アボルブという薬品名で国内で使用されていますが、2015年9月に新たにAGA治療薬としての承認が下りました。 つまり、ザガーロとアボルブは名前が違いますが成分は同じデュタステリドです。 デュタステリドは前立腺肥大の治療薬として2009年からすでに7年以上も国内で使用されており、同成分のザガーロは全くの新薬ではないので安全性は高いといえます。

ザガーロ(デュタステリド)の作用と効果、プロペシアとの違い

作用はプロペシアと同じくAGAの原因になっているDHTの生産にかかわる5α-還元酵素の作用を抑えるものですが、プロペシアが5α-還元酵素のⅡ型のみしか抑えられないのに対して、ザガーロは5α-還元酵素のⅠ型とⅡ型の両方を抑えることができるため、プロペシアよりすぐれた発毛効果を期待できることです。臨床試験においてザガーロ0.5mgはプロペシア1mgの 約1.6倍の発毛効果があると報告されています。
ザガーロの作用と効果
(図はGSKのサイトから引用)

ザガーロの作用機序、毛周期への影響の図

早い方だと服用開始から3ヶ月、通常は6ヶ月くらいで効果を実感することができます。プロペシア(フィナステリド)の効果がイマイチと感じている方はザガーロを試してみてください。 AGA治療薬が初めての方の初回薬の選択肢としてもいいでしょう。

ザガーロの特徴(まとめ)

薄毛の原因物質DHTを増やす5α-還元酵素のⅠ型とⅡ型の両方を抑える。(プロペシアはⅡ型のみ抑える)
その結果、プロペシアの約1.6倍の発毛効果が期待できる。

ザガーロ(デュタステリド)の発毛効果

ザガーロの発毛効果の図

ザガーロの発毛効果
24週時の毛髪数の※ベースラインからの変化量(臨床成績)
プロペシア(フィナステリド)1mgに比べてザガーロ0.5mgは毛髪数が約1.6倍増えています。

※ 頭頂部の直径2.54cm円内における直径30μm以上の非軟毛の数
(図はGSKのサイトから引用) ザガーロ(デュタステリド)の発毛効果、フィナステリドとの比較の図
ザガーロ(デュタステリド)の増毛効果

24週時の毛髪の太さの※ベースラインからの変化量(臨床成績)


プロペシア(フィナステリド)1mgに比べてザガーロ0.5mgは毛髪の太さが有意に増加しています。※ 頭頂部の直径2.54cm円内における直径30μm以上の非軟毛の太さの合計
(図はGSKのサイトから引用) ザガーロ増毛効果の図

ザガーロ(デュタステリド)の実例写真


写真BからCはフィナステリドからザガーロへ切り替えて24週(半年)経ったものですが発毛効果に大きな変化がみられます。
Reference: International Journal of Dermatology 2014,53,1351-1357

ザガーロ(デュタステリド)の副作用

副作用の主なものは性欲減退(2%)、勃起不全(5%)、射精障害(1%)等があり、1%未満で抑うつ気分、女性化乳房、乳房不快感等、その他頻度不明の希な例で味覚異常、精巣痛、肝機能異常等があります。プロペシアと副作用はおおむね似ていますが発現頻度は若干多いようです。勃起不全の症状がでたら、ザガーロを止めれば通常は改善します。発毛効果がいいので、ザガーロを止めたくない場合はED治療薬を試してみるといいでしょう。当院はED治療薬には16年以上の治療経験がありますので安心してご相談ください。

未開封箱入りの純正処方

安売りクリニックの日本名のないシートやボトル入り国内未承認の輸入薬にご注意ください。国内未承認薬は重い副作用がでても医薬品副作用救済制度が適応されません。当院ではザガーロを国内メーカーの未開封箱入りで処方しています。箱の中の薬剤シートは日本語記載のある国内純正品です。

ザガーロ服用時の注意事項

男性用の薬ですから女性は服用できません。安全性が確立されているのは20歳以上の男性なので未成年の方は服用しないでください。カプセルを割らないようにしてください。ザガーロの粉末が妊娠中の女性の体内に吸収されると胎児に影響するおそれがあります。効果を感じるには6ヶ月服用を続ける必要がありますが、それ以降効果を感じることができなければ服用は中止してください。

アボルブ:ザガーロの同一成分の承認薬の注意事項

アボルブという処方薬がグラクソ・スミスクラインから同一成分(0.5mg)の前立腺肥大症治療薬として発売されています。ザガーロと比較すると添加物が異なる以外は成分は同じです。(0.5mgの場合)適用症が異なるため男性型脱毛症の治療には使用してはいけません。

ザガーロに比べて保険医療機関においては薬価が決められているため、前立腺肥大症の患者様は自由診療のED外来ではなく保険診療の泌尿器科へ行くべきです。安価に感じるアボルブを男性における男性型脱毛症治療薬として処方する病院や診療所には要注意です。アボルブは前立腺肥大症の治療薬として承認されている医薬品です。適用症が異なる医薬品により重篤な副作用が発症した場合、医薬品副作用被害救済制度の利用ができない場合がありますので要注意です。

肝機能障害のある方は注意

ザガーロは肝臓で代謝され半減期は3〜5週間と長めです。肝機能障害のある方への投与は検証されていませんので重度の肝機能障害のある方は服用できません。服用中はPSA(前立腺特異抗原)の値が半分になります。前立腺癌の血液マーカーPSA値に影響し、値が半分になりますので、PSA検査をした方は注意してください。ザガーロを中止して6ヶ月以上経てば影響はなくなります。服用中の方は献血が禁止されています。日本赤十字社・血液事業部では、ザガーロを服用中の方は、 6カ月間の休薬期間をおいて献血することとしています。(血中から完全にぬけるまで時間がかかるのでプロペシアの1ヶ月に対して長いです)

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