日本ではじめて中国漢方をもとにした全身麻酔による外科手術に成功した華岡青洲によってつくられた漢方薬です。10種類の生薬で身体から毒素を取り除くということから「十味敗毒湯」と名づけられました。このことで化膿を抑え、皮膚の腫れや赤み、かゆみが緩和されます。

十味敗毒湯 十味敗毒湯
ジュウミハイドクトウ

添付文書(十味敗毒湯)

準備中

皮膚が化膿しやすい人の体質改善に

化膿がなかなか治まらないにきび、皮膚炎、湿疹、じんましん、水虫などの治療に用いられます。中程度の体力を持ち、比較的神経質な人に向いています。一般的に皮膚の病気のなかでも発症の初期によく用いられる薬ですが、化膿しやすい体質、アレルギー症状の改善をはかる目的で使われることもあります。

配合生薬

桔梗(キキョウ) 柴胡(サイコ)
川芎(センキュウ) 茯苓(ブクリョウ)
防風(ボウフウ) 甘草(カンゾウ)
荊芥(ケイガイ) 生姜(ショウキョウ)
樸樕(ボクソク) 樸樕(ボクソク)

作用と効果

化膿を伴う皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、湿疹、水虫の治療などに使用されます。通常、中程度の体力がある人に処方されます。

使用上の注意

薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状の経験があるとき、妊娠または授乳中である、他に継続して服用中の薬がある、場合は医師に相談が必要です。

用法・用量

この薬は生薬そのものではなく、生薬と同じ成分を含む顆粒で、医師から処方される医療用漢方製剤です。ドラッグストアなどで手に入る一般用漢方製剤は、成分は基本的には同じでも、安全性が考慮され成分量が少なく設定されていることが多いです。84包(28日分)を一単位として処方されます。年齢・体重・症状により適宜増減されることがありますが、医師の指示に従って服用して下さい。

代表的な副作用

発疹、皮膚の赤み、かゆみ、蕁麻疹、食欲不振、胃に不快感、悪心、下痢など

これらのような症状に気づいたら、他にも気になることがあれば、オンライン診療(相談料はかかりません)のほか、問合せフォームや電話でご連絡下さい。