ミノフィナ配合錠の承認状況
ミノキシジル+フィナステリド配合内服薬の正規承認状況
現時点(2025年6月時点)での世界の承認状況を最新情報も含めて整理します。
国・地域 | 承認状況 | 承認されている製品名・会社 |
---|---|---|
🇯🇵 日本 | 未承認 | 承認されていない(個人輸入または自由診療クリニックで自費処方のみ) |
🇺🇸 アメリカ | 未承認 | 承認されていない(医師の裁量でミノ・フィナを別々に処方は可) |
🇪🇺 EU(欧州各国) | 未承認 | 配合薬は承認されていない |
🇰🇷 韓国 | 未承認(2024年時点) | 同様(ただし自由診療の個人輸入製品は流通あり) |
🇹🇭 タイ | 限定承認 | 一部で配合薬を承認・流通(例:Revivogenのような製品群が市販されているが医療用ではないことが多い) |
🇦🇷 アルゼンチン | 部分的に承認・販売 | 一部の製品が正規製造されている(例:Minoxidil+Finasteride配合錠) |
🌏 その他新興国 | 未承認〜半合法 | 多くは医師の裁量またはOTCで流通 |
要点まとめ
- 世界的にはまだ正式に承認された「正規の配合内服薬」は非常に少ない
- 日本・アメリカ・欧州などの先進国では 医薬品としては未承認
- 一部の南米諸国や東南アジアで配合薬の市販例が出始めているが、国際的には例外的
- ほとんどのケースで、医師が別々の錠剤を併用処方しているのが標準治療
なぜ承認されないのか?
- 安全性データ不足(併用の長期リスクが不明)
- 心血管系副作用(ミノキシジル内服)への慎重姿勢
- 性機能系副作用(フィナステリド)の合併管理が複雑
→ 製薬会社が承認申請を出していないのが現状です。
ミノフィナ配合錠が流通する理由
- 医師・個人輸入業者が需要に応じて調合
- 一部の海外製造メーカー(主にインド・中南米)が製造販売
- 「自己責任」「医師裁量」で処方するクリニックも増えてきている
製薬大手はまだ製造していない
現在、MSD(プロペシアの会社)、J&J、ファイザーなどの大手はミノフィナ配合錠の製造・販売は行っていません。
(市販されている配合薬はほとんどが中小メーカーやジェネリック系)
一言で
「ミノフィナ配合錠」は今のところ"便利な非公式療法"であり、正規の医薬品とはまだ言えません。
※ミノフィナ配合錠は安全性リスクがあり、医師管理が必要です。日本では未承認のため渋谷ウエストクリニックでは処方していません。